Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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世界の渦の真ん中で、ボヤけた外側の世界をみるために僕らは。

世界の渦の真ん中で、ボヤけた外側の世界をみるために僕らは。

皆さん、大変ご無沙汰しています。アシザワリオです。 気が付けば春が終わり、口をただぽかんと開けているわけでもなかったのに、夏が過ぎ去って行きました。 インディアンサマーと呼ばれる夏の残香も足早に姿を消し、イギリスでは天気が良くても最高気温は20度程度に落ち着いています。 そして、公園の木々も少しずつ、少しずつ黄色くなってきています。秋がやってきました。 僕はというと数か月前から始まったドラマの撮影...

潮溜まり

潮溜まり

最後にこのブログを書いてから、とても長い、長い時間が経ちました。みなさん、お元気ですか?アシザワリオです。迷走を憂った2年前から、世界と共に僕も流れに押し流されてきました。この流れがどこまでいくのか、流されるだけ流されたらどこかにたどり着くことができるのか。だけど少しずつ、少しずつ、そうではないことがわかってきたように思います。そして、なんとなく久しぶりにブログを書こうと思い立ったんです。当たり前...

青い空と大きな時計、雹

青い空と大きな時計、雹

ルドヴィックには、ことある度にいつも思い出す断片的な光景がある。一つの断片的な光景は、その次の光景を思い出すきっかけになり、一つの物語として反芻される、成り立ちの物語だ。 椅子に座り、目をつぶり意識を集中するといつもまず最初にあの音を思い出す。その音に集中しだすと、雨が窓をうつ音が、少しずつ少しずつ小さくなる。冷たい廊下に響き渡る自分の微かな足音が耳を触り始める。そして、すぐ後に羊皮紙を勢いよ...

青い空と大きな時計、雨

青い空と大きな時計、雨

雨の日には必ずシルクの白い手袋を右手にはめていた。白という色、それにシルクはルイル王国の象徴だ。長い黒髪を背骨に沿うように細くまとめ、王冠の代わりに装飾のないティアラを身につけ、雨が降る中バルコニーから手を振る姿を多くの国民は楽しみにしていた。 雨という気分が暗くなりがちな一日に女王が国の象徴を身につけ国民を元気付けたいという思いは、はっきりと国民に届いていた。 誰しもが完璧であるわけでは...

迷走

迷走

『迷走』読んで字のごとく「迷う」「走る」の言葉が組み合わされたものだ。大辞林によると「定まった道筋・進路を通らないこと。」という意味だ。 この二つの文字の組み合わせから生まれるイメージは、辞書が意味する内容と少し違うように思う。「迷いながら走る」、「迷った結果走る」、「走ることを迷う」等を想像するのではないだろうか。 数年前にイギリスのEU離脱の国民投票で、色んな国の色んな人々に囁き続けた「何者か」は...