Leo Ashizawaの「元気でやってるよ。」「元気でやってけよ。」

自分がやりたいことを少しでも伝えるには、自分自身の中でそれなりに土台が必要です。僕の土台はこのメッセージ。これまでお世話になった人へ。これからお世話になるであろう人へ。ロンドンで活動する役者、Leo Ashizawaからの便り。

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2020

青い空と大きな時計、雹

ルドヴィックには、ことある度にいつも思い出す断片的な光景がある。一つの断片的な光景は、その次の光景を思い出すきっかけになり、一つの物語として反芻される、成り立ちの物語だ。 椅子に座り、目をつぶり意識を集中するといつもまず最初にあの音を思い出す。その音に集中しだすと、雨が窓をうつ音が、少しずつ少しずつ小さくなる。冷たい廊下に響き渡る自分の微かな足音が耳を触り始める。そして、すぐ後に羊皮紙を勢いよ...

24

2020

青い空と大きな時計、雨

雨の日には必ずシルクの白い手袋を右手にはめていた。白という色、それにシルクはルイル王国の象徴だ。長い黒髪を背骨に沿うように細くまとめ、王冠の代わりに装飾のないティアラを身につけ、雨が降る中バルコニーから手を振る姿を多くの国民は楽しみにしていた。 雨という気分が暗くなりがちな一日に女王が国の象徴を身につけ国民を元気付けたいという思いは、はっきりと国民に届いていた。 誰しもが完璧であるわけでは...

30

2019

迷走

『迷走』読んで字のごとく「迷う」「走る」の言葉が組み合わされたものだ。大辞林によると「定まった道筋・進路を通らないこと。」という意味だ。 この二つの文字の組み合わせから生まれるイメージは、辞書が意味する内容と少し違うように思う。「迷いながら走る」、「迷った結果走る」、「走ることを迷う」等を想像するのではないだろうか。 数年前にイギリスのEU離脱の国民投票で、色んな国の色んな人々に囁き続けた「何者か」は...

11

2019

身体をめぐる冒険

断食をした。 突然思い立ったわけではない。 去年久しぶりに、お世話になっている僕の名づけ親でもある大先輩の役者さんともう一人の先輩の役者さんと3人で芝居を観に行く機会があった。芝居を見る前に、少し腹ごしらえをしようということで、劇場からそう遠くないベトナム料理屋で飯を食べることにした。 「かなり昔に来たんですけど、ここは美味しいですよ。でもBYOBなんですよ(BYOB:Bring your own bottle)お酒は持込)」 そ...

01

2019

謹賀新年 2019

アシザワリオです。みなさん、昨年は大変お世話になりました。本年もどうぞよろしくお願いいたします。2019年は変革の年になります。足裏に意識をむけ大地の鼓動を感じて、まぶたの裏に重力を感じるように空をみて、鼓膜の内側から反響するように流れを聞いて、全身で歩んで行こうと思います。皆さんにとっても2019年が素晴らしい一年になりますように。「僕は、元気でやってるよ。」「みんなも、元気でやってけよ。」...