Jack Reacher
今日はさくっと映画草子、徒然と・・・。
【JACK REACHER(アウトロー )】
監督:クリストファー・マッカリー
出演者:トム・クルーズ/ロザムンド・パイク/ロバート・デュヴァル
メディア(Media)って複数形ってしってた?
単数形はミディアム(Medium)っていいます。そう、「中くらい」と同じ。
その他、霊媒師のこともMediumっていいます。
知らないところ、使わないところで、実はそーんな意味があるんだ、ってのは
英語にはよくあることです。
さて、あるところで事件がありました。通り魔殺人で10人が殺されました。
ニュースで連日報道されます。
<彼は過去に何度も警察の世話になったことがあった。>
(喧嘩の救済に入ることが多かった)
<彼はあまり友達がいない。>
(本当に仲のいい友達が2,3人)
<「人を殺すってどういう気分なんだろうな」と言っていた。>
(飲み会の席で最近話題の殺人事件の話題になった)
<彼が夜な夜な徘徊するのが目撃されていた。>
(彼の家で飼っていたよく失踪する妙齢の猫を探していた)
人はこの連日報道される<ニュース>で彼に対する完全なイメージを作り上げ
あたかも、自分がその人のことを知っているかのように思考し始めます。
人によっては怒りを覚えることもあるでしょう。
ペンは剣よりも強し。
数ヵ月後、新しい事実が報道されます。
彼は犯人ではなかった。真犯人がつかまった。
すると人は手のひらを返すでしょう。
ペンは剣よりも強し。
何と用意に扇動される生き物なのか。
メディアを通して知った出来事を、いかほど、信じるのか。
みーんな心のどこかでは、メディアは都合のよいもの、アイキャッチーなものを報道すると
思っているものの、神の一息のごとく、その考えも大きな出来事の前には吹き飛ばされてしまう。
もちろん、当事者で無い限り、真実を知る事はできない。
当事者でもできないかもしれない。
ただ、かなりの可能性で事実であること、それは10名が殺されたということ。
この事実はかなりの可能性で真実に近い。
加害者の起した事実は真実である可能性は
もはやニュースをこちら側で観る僕たちにはわからない。
加害者に注目を集めても真実に近づかない。
被害者に注目を集めることこそ、真実へ近づく道である。
トム・クルーズはドッペルゲンガーのごとく自分がどのように見えるのか
どう見せるのかをしっていて、観客が何を見たいのかもわかっている。
客観視にすぐれた役者さんなんだろう。
おそらくスターと呼ばれる人たちは皆、この能力に長けているんだろう。
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